群馬県と長野県にまたがる浅間山の北の裾野に オシギッパという名の森があります。 この絵本は、その森の四季の風景を水彩ペン画で綴った 「森のものがたり」絵本でもあり、 森にどんな植物や木の実があって、 どんな昆虫がいるのかをピックアップした理科絵本でもあるのです。 風景は、わりと大胆なタッチで描かれているのに ページの端や文章のとなりにあらわれる植物の絵は繊細。 そのギャップもおもしろいです。 それと、ときどき森の絵の木々のあいだに 顔をのぞかせる動物たちがかわいい！ 四季それぞれの良さがある森ですが、 この絵本の中なら「夏」に行ってみたいですね。 夏というより初夏かな。 フィトンチッド飛びまくり…という感じの さわやかな風景が描かれていて、誘われます。 私が知ってる夏の森はセミの声がうるさいし、暑いしで、 情緒なかったですけどね〜。