自然の雄大さ、厳しさ、そこに生きるクマたちの温かさと怖さ。 星野さんが遺した写真と文章をもとに構成された写真絵本。 よけいな注釈はなし。 とつとつと、クマと自然に向き合う自らの想いを語る言葉に、 クマたちの生活を映した写真が添えられているのです。 これが児童書とは…。 子供の時にこれを見ていたとしたら、何を感じたかなぁ。 特に夕焼けの草むらの中で、 ほんとうに至近距離でこちらを見ているクマの表情。 人と野生動物が近づきうるギリギリのラインというか… 写真から伝わるこの緊張感は何なんだろう。 最近は秋になると、野生のクマが人里に降りてきては ニュースになっています。 なんとかお互いのテリトリーを侵害しないで、 共存できる道を見つけていきたいものですね。

ニホンザルが温泉につかって「のほほ〜ん」としている写真集。 なんでそんなに気持ち良さそうなのだ！ ってくらいに良い顔してます。 撮影場所は長野県の地獄谷野猿公苑というところだそうです。 温泉につかるサルという絵ヅラはわりと馴染みがあるので、 ニホンザルはみんなやるのかな…と思っていたら、 そうではないらしいですね。 ま、写真絵本なので、 私が多くを語るよりは現物を見てもらうほうが 「ハートわしづかまれ度」は高いと思います。 タイトル通りの、サルたちの心の声が聞こえてきそう…。