こぎつねの前に飛んできた、青いむぎわらぼうし。 かぶっていたのは、自転車に乗った男の子でした。 「いいなあ！　チリン　リン！だって。 あのチリン　リンに　のりたいなぁ」 男の子は帽子をひろってくれたお礼に、 今度、新しく買ってもらう自転車にこぎつねを 乗せてあげると約束します。 約束の日は、13日後の、男の子の誕生日。 でも、動物のなかまたち、 誰に話しても信じてくれません。 夢でも見たんじゃないの、と言われてしまいます。 ついに、約束の日。 こぎつねは、ちゃんと間違わずに 13日を数えられたでしょうか？ 男の子は約束を忘れていないでしょうか？　さて…。

雨が降り出した頃にお散歩にでかけて、 帰る頃にちょうど雨上がりの空。 そんなお母さんと子どものおはなし。 雨が黄色い傘に当たったり、砂場に当たったり、 道にできた水たまりに当たったりして、 はねかえる、いろいろな音。

アルゴスは盲導犬です。 そんで、なぜか関西人（犬）なのだ。 さて、お正月のある朝。 アルゴスの家のおくさんが買い物の計画を立てました。 自分と、アルゴスをつれたご主人とが二手に分かれ、 地下街で待ち合わせをするというプラン。 ご主人を無事に目的地につれていくために、 アルゴスは奮闘。 途中、動く歩道に乗ってみたり、 地下街で迷ってみたり。 この地下街、完璧に梅田でっせ（笑） ディアモールやら、三番街やら…。 とっても見覚えがありますわ〜。 なんかそれだけでも楽しい。 まじめに読めば、盲導犬の目線から描いた一日で、 盲導犬の仕事を理解するにも役立つかもしれません。 途中で他の犬にちょっかい出されても、 　あかんあかん、ぼくは今きんむ中なんやから。 　そやなかったら、のぞむところやねんけどな。 　ま、いつかそのうち相手になったるわ。 …て、あんたは吉本新喜劇か！