いまでもレトロな市電が走っているところは ありますよね。 ひ孫と一緒に、その電車に乗って おでかけするおばあちゃん。 実はなんと！かつて運転士だったんですって。 そんなおばあちゃんの楽しそうな様子と、 懐かしそうに語る操縦方法や 信号の見方を解説した図などが 町から町へと走る間に描かれている絵本です。 著者が大阪の人なので、たぶん大阪の町かな〜。 私の中では、路面電車のイメージは京都の嵐電です。 ちょうどこの絵本にもあるように、 ほんとに家と家のすきまを走るのがすごいのだ。

赤いレインコートに赤い傘。 雨降りに、こどもが歩きだすと、 むこうから黄色いレインコートに黄色い傘。 ふたりで歩きだしたら、 むこうからオレンジの傘、青い傘…。 不思議な擬音とともに、どんどんページをめくると、 虹色の傘たちは混ざりあって一瞬モノクロに。 そしてまた雨の中、それぞれの傘に戻ってかえり道。 最後は雨も上がって、赤いレインコートと、 たたんだ赤い傘。