この手の「存在肯定」なお話に弱い私…。 地味だけど、好きです。 子犬が道ばたにしたうんち。 すずめにつつかれてバカにされ、 そばに落ちていた土くれにもからかわれ、 悲しくて泣いてしまう。 実のところ、自分も道ばたに捨て置かれた土くれは 「もう仲間のもとには戻れない」と嘆き、 うんちに謝ります。 やがて土くれがお百姓さんに拾い上げられて去り、 うんちは、ひとりぼっちで冬の間 「これからぼくはどうすればいいんだろう？ 　ぼくは何の役に立つんだろう？」 と考え続けるのです。 長い冬を越えて春の足音が聞こえる頃、 うんちはついに自分を必要としてくれる存在と出会います。 韓国からやってきた優しい色合いの絵本。 うんちなのに可愛く見えてくるのよ〜。

つばさの色がまだ、ばらいろの子供、こうもりくん。 仲間のこうもりたちがいいところだっていう トランシルバニアの沼が怖くてしかたない。 臆病だって笑われて、置いていかれたこうもりくんは こわさのあまり町のほうへと飛び出した。 そこで出会ったのはリサという女の子。 リサはこうもりくんのつばさを素敵だとほめ よーく見れば暗いところもこわくないよ、と教えてくれる。 こうもりくんも勇気をだして、黒い影にちかづいてみた。 暗闇を払うのが懐中電灯という文明の利器なのが なかなかおもしろいよね。 もちろん、最終的には、こうもりくんの勇気次第なんだけど。