あら。 登場人物が外国人で、挿絵も外国っぽかったから、 完全に翻訳物だと思って読んでました（笑） ほんと、昔ながらのいい感じ。 新しい町に引っ越してきた少年、バートラム。 母親が制服をあつらえるために彼を連れていった古着屋は、 時代から取り残されたような古い小路の中にありました。 学校にもなかなか馴染めないバートラムは、 放課後、ひとりでその小路に遊びに行くようになり、 古道具屋のおじさんとも親しくなります。 さらに彼が興味をひかれたのは、 お気に入りになったコートを仕立てた昔気質の老女。 なぜか真ん中のボタンは色違いで、星形に縫いつけてあるのです。 ある日、そのコートを着て小路に出かけたバートラムの身に…。 タイムスリップものだけど、幽霊状態で接触は不可。 ただ昔のできごとを見ているしかないというもどかしさ。 でも、彼が見聞きしたことが現代に繋がっているんですよ。 頑固者のおばあさんとバートラムの会話も、 過去から帰ってから微妙に違ったりして。 主にバートラム側の心境の変化なんですけどね！