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★作者 | 大沢在昌 |
| ★出版社 | 徳間書店 | |
| ★装幀 | カバーデザイン：岩郷重力＋WONDER WORKZ。 | |
| ★データ | 2004年6月刊 | |
| ★ISBN | 4-19-861868-2 | |
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警察を早期退職し、 離婚して小笠原の離れ島に「保安官」として赴任してきた元刑事の主人公が、 平穏なはずの島で殺人事件に巻き込まれる… このシチュエーションに惹かれて手に取りました。 大沢在昌といえばハードボイルドって感じですが、 この物語に関しては場所が場所だからか、血みどろの抗争のようなものはなく、 むしろ離島ならではの人間関係に苦しめられるところが、往年の横溝作品のようです。 元刑事の習性として真実を知りたいという欲求と、 島の一員になって溶け込むためには首が突っ込まないほうがいいという自制心との葛藤。 おまけに、島ぐるみで何かを隠している疑いが濃厚。 それは法に触れるものなのか、それとも…。 さらに、犯人が島の外に逃げることは難しい状況を作り出したことで、 犯人探しの醍醐味も味わえます。捜査が進んだり事件が増えるにつれて、 目星をつけた人物が二転三転し、主人公自身も襲われたりして。 ちなみに別れた妻とのやりとりや、 島の女性とロマンスっぽい話なんかもあったりするんだけど、渋くまとめちゃう。 うう〜ん、やっぱりハードボイルド？