ミエミエな展開だなぁと思っていたら、意外な方向に話は進んで、 いやあ　まんまと騙されました。 こういう書店員さんのポップが帯になってるそうな。 ええ、騙されましたよ！　ほんと！ 帯文句の通り、ミエミエやん〜と思って読み進めてる人間ほど、 ラストの騙され感はあるかもしれません。 でも気持ちよく騙されたほうか。 あとで「ここにも！ ここにも伏線が！」とか探しましたから。 ただ、かなりゾーッとする終わり方なのが気になる…。 大学に通うため上京してきた春海は、 不動産屋で麗子という女性と知り合う。 なかなか決まらない下宿先で困っていたふたりは、 ルームシェアをして暮らすことにした。 育ちが良さそうで、家賃に関してもきっちりとしていた麗子。 互いの生活に干渉はしないものの、新生活はいたって快適だった。 麗子が突然姿を消すまでは…。 女子大生として春海と暮らしながら、 他の名前で内縁の妻として過ごしたり、 さらに別の名前で夜の仕事もしていた「麗子」 大学の先輩に協力してもらって行方を捜すなかで、 春海はルームメイトの本当の姿を 何も知らなかったことに愕然とする。 最後に見かけた朝、 麗子が食い入るように見ていた殺人事件のニュースは、 果たして失踪に関係があるのだろうか？ はい、ネタバレしないで書くと、こんなもんかな。 読み終わると、このタイトルにも 隠された意味があると気がつきますぜ。