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★作者 | 石持浅海 |
| ★出版社 | 光文社 | |
| ★データ | 2006年4月刊 光文社文庫 | |
| ★ISBN | 4-334-74045-6 | |
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うわー、すごいアクロバティックなクローズド・サークルや！ 殺人現場はハイジャックされた飛行機の中、 しかも犯人はハイジャック犯ではないらしい。 犯人の目的は？ なぜこんな状況下でわざわざ殺人を？ 探偵役は、何と仮名。 ハイジャック犯が勝手に名前をつけた乗客の「座間味くん」 （座間味島観光の帰りで、Ｔシャツに書いてあったから ^ ^; ） 彼らは、この犯行が自分たちの計画をさまたげになるし、 なにより「気になるから」という理由で、 座間味くんに事件の解決を依頼するのでした。 座間味くんにしてみれば、逆らえば乗客全員の命が危なくもあり、 嫌々やらされるんだけど…そのわりに、冴えてるんだよなぁ！ 一方ではハイジャック犯側からの事情も書かれ、 物語はハイジャックの成否と、殺人事件の解決と「両翼」で進みます。 サスペンスと謎解きが上手に合わさってて、さくさく読めましたよ。 残念なのは、あんまり飛行機に乗らないので、 殺害場所のトイレの構造がイマイチわからなくって、 トリックの肝心な部分がよく理解できなかったことくらいか。 座席図を載せるついでに、それも載せといて〜。