この妙なタイトルは、作中で行われるパーティゲームの名前です。 親がクイズを出して子が答えるんだけど、お手つきは３回まで。 １回間違えるごとに「脱落＝死」に近づく…というわけで、 ２回間違えた人間は「幽霊の2/3」状態。 ３回目も間違えた売れっ子作家のエイモスは 親に「不正解。君は死んだ」と告げられてゲームから抜ける。 再ゲームが始まって、もう一度順番が回ってきた時、 参加者は彼が本当に死んでいることに気がつく…。 うふふ〜。 王道をゆく毒殺事件です〜。 フィクションの世界の事件は、やっぱこういう 「動機ありすぎ！」な関係者ばかりの中のやつがいいですわ。 エイモスの版権を握っていた出版関係者とか、 相性の悪い別居中の妻とか、不倫中の人妻とか。 険悪な批評家に、好意的すぎる批評家まで…。 さらに面白かったのは、犯人側の動機探しだけではなく、 被害者側にもいろいろと事情が隠されてることが、 殺されて初めて暴かれてくるあたり。 中盤まで読んで初めて、 タイトルにふたつの意味がかけてあるのがわかります。