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★作者 | クラフト・エヴィング商會 |
| ★写真 | 坂本真典 | |
| ★出版社 | 平凡社 | |
| ★データ | 2002年2月刊 | |
| ★ISBN | 4-582-82992-9 | |
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そうか…フィクションに分類されている時点で気がつくべきだった…。 この本に収録されている職業は、すべて架空のものだということに。 だけど、世の中に知られずにひっそりと続けている仕事として、 本当にあるんじゃないかと思わせるのですよ。 普段はサラリーマンとして働いていて、週末になると…とか、 普通の店なんだけど「あの〜、本で読んだのですが」というと 奥の部屋に通してもらえる…とか（笑） 月光密売人や時間管理人なんか、そんな感じですよね。 チョッキ食堂やバリトン・カフェなんかも、実際あったら行ってみたいし、 秒針音楽師や哲学的白紙商は「やればできるんじゃないの？」って思えます。 そして、もっとも訪ねてみたいのは、シチュー当番がいる冬眠図書館！ 冬の間だけ開館するという、知る人ぞ知る図書館なのです。 温かい部屋にふわんとシチューのにおいが漂っていて、 窓際の席でブランケットをかけてお気に入りの本を読む…。 ああ〜、至福の時だ〜。誰か作ってくれないかしら。