谷口ジローさんの、 青年誌系のリアルなタッチで描かれる料理は、 『美味しんぼ』みたいに、いかにも美味そう〜には見えない。 何て言うんですか…シズル感ってやつ…が感じないのね。 ところが、この作品に限っては、それが効果的。 何故って、これはグルメを追求するというより、 「日々食べることは生きること」な漫画だから。 例えて言えば池波正太郎の食通エッセイじゃなくて、 東海林さだおの食べ物エッセイか…って、 これ例えになってんの？ 食べ物よりも「食べている」場を描いたシーンが印象的。 ただ、全18話の舞台は、ほとんど東京か関東圏。 近畿は、かろうじて大阪がすべりこんでおります。 （新装版では新たに病院食の１話と、 川上弘美さんとの鼎談が追加されてます）

タイトルの通りの本でございます。 世の中にはいろいろな鉄子さんがいらっしゃいますが、 彼女は乗りテツから枝分かれして、駅弁や駅ナカ食が大好き。 おいしい駅弁やホームでの簡易食堂系の店が消えるのに涙し、 新しい店を見つけては早速足を運び…。 そうね〜。 旅に美味しいものはつきものだから、 こういう本は読んでて旅愁を誘う。 ただ、この方の素晴らしい健啖家ぶりは、実にうらやましいです。 美味いものをたらふく食えるのは幸せだぜ。 あと、証拠写真に一緒にうつりこむ Suicaペンギンのぬいぐるみがカワユス。