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★監督 | 犬童一心 |
| ★脚本 | 市川森一 | |
| ★音楽 | SAKEROCK、他 | |
| ★原作 | 永島慎二『黄色い涙／若者たち』 | |
| ★データ | 2007年、日本、2時間8分 | |
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あの頃の僕らは いつもいつでも笑ってた 涙がこぼれないように ちょっと、これ、嵐＆永島慎二ファンだけに独占させとくのはもったいないですよぅ！ ちょっとでも文系の「ものづくり」に関わったり、 そういうことで生計を立てることに憧れたりした人は見てみて。 「うわー、痛いとこついてくるやん」な映画です。 ひょんなことで同居するようになった貧乏「芸術家の卵」４人。 漫画家、画家、作家、歌手。 この中でまがりなりにも稼ぎを得たことがあるのは、漫画家の永岡のみ。 その永岡が稼いできたお金で、彼らはひと夏のあいだ 「それぞれの制作活動のみに情熱をそそぐのだ！」と意気投合する。 （よく考えるとスゴイ論理…＾−＾；） 私は特に画家の卵の下川クンに感情移入して観てたんだけど… くくぅ…泣かされてしまいましたよ。 なんちゅうか、上手いのよ、ちゃんと。 もっとヘタッピな絵しか描けないのなら、 たぶんそれで食ってこうなんて思わないんだろうが、 「いけるんじゃないか、才能があるんじゃないか」 って考えてもいいくらいには、上手い。 『ハチクロ』の森田さん＆はぐちゃんって、もっと高いところで悩んでたでしょ？ でも、大多数の人間は、こーいう辺りで悩むんだよね。 そしてね、劇中で彼の絵は売れるんです。売れるんだけど…。 はー、思い出すとせつなくて、またほろりと泣けてくるわ。 歌手の卵の章一クンの歌も良かった。優しい歌で物語にピッタリ。 しかし、永岡以外に彼が”流し”でバイト代を稼ぐという手もあったんでは（笑） 作家の卵の竜三はん（←舞台は東京なのに、なぜか関西人）の構想、 めっちゃおもしろそうなのに、どうして書かないんですか〜！ 「ラストが考えつかへんのですわ」みたいに言ってたけど、気になるやん…。 そして漫画家の永岡さん。 「自分の描きたいものを描いては食えないし、 食うために描くと、自分の描きたいものを描く時間がない」 きっと今の漫画家さんたちも、そうだと思う。 答えは出なかったけど、終盤の夜行列車の中…良かった。 え？ グループ人数が足りない？ はあ、あと一人は商店街に集団就職で来た青年なんですよ。 あんまり物語にからんでこないけど、「章一の歌を聴くと頑張れる」って笑う顔がいい。 本当は故郷を遠く離れて暮らす彼にも、彼なりの悩みがあるんだろう。 他にも、一応、各メンバーの色恋沙汰もあり（それも下川クンが…泣かす） 味のある脇役たちがいて（喫茶店のマスター最高！ おやぢ好きの血が騒ぐ） いや、もうほんと、拾いもんの映画でした。 私の前の席で、初老のおじさんが観ていたのが印象的。 きっと、あの時代を生きた人なんだろうな…。
★主な配役村岡栄介 二宮和也 井上章一 相葉雅紀 下川圭 大野智 向井竜三 櫻井翔 勝間田祐二 松本潤