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この本の図書館での分類は一般小説です。しかも、外国文学。
外国文学って、学校で習うようなマジメなやつ？と思っちゃうと
その分類の書架に近寄りもしない人もいるのでは。
そんな中にこの本を埋もれさせてしまうのは
何とももったいない！
ヤングアダルトのコーナーがあったら、ぜひ置きたいです。
父親を知らず、脳に障害のある母親とともに、
隣家のおばさんの助けを得て生きてきた少女、ハイディ。
彼女は大きくなるにつれて、母親が発する数少ない言葉の中に、
意味をなさない単語があるのに気がつきます。
「スーフ」
大きな辞書にも載ってないし、図書館の人も知らない言葉。
ささいなきっかけから、
その意味を知っている人が遠い街にいるかもしれないと知り、
ハイディは単身、旅に出ることに…。
知らなかったんだけど、
アメリカって15歳以下の子どもは
一人で長距離バスには乗れないんだそうな！
それだけ危険ってことなんかな。
ハイディは12歳だから、もちろんダメで
だからこの旅は、
行く先に答えがあるかどうかわからないという不安と
途中で見つかって連れ戻されてしまうかもしれないという不安、
ふたつを抱えながらの旅なのよね。
頭を働かせて無事に行き着こうとするハイディが、実にいじらしい。
旅の終わりにどんな真実が待っているのか…。
見届けて下さい。
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