ズルはいけませんよ〜、ということかい？ サンタさんからもらったプレゼントを食べちゃった 真っ白いうさぎの、ましろ。 姿をかえたらまたもらえるんじゃないかと、 炭を塗ったくってサンタさんにおねだり。 ところが首尾よくプレゼントを手にしたものの、 炭が落ちなくなってしまうのでした。 さてさて、どうするかな。

最初は牛で始まるんだけど、 少しページをめくると、牛の背中が草原になって、 花畑→麦畑→雪原…って感じで季節が巡っていって… 一年経ったら、仔牛にもちょっぴり変化がありました。 というオチ。 春の絵本というよりは、四季の絵本なのかも。 仔牛ちゃんのとぼけた顔がかわいいですね。

山脇さんの絵は、なんだかほっとするなぁ…。 男の子とも女の子ともとれる、もみちゃんの姿かたち。 一緒にそり遊びをする森の動物たち。 冬の絵本だけど、画面は、ほこほこと温かいのだ。 丘の上から滑り出した、もみちゃんのそり。 スピードが上がるにつれて、乗っていた動物たちが、 一匹…また一匹…と転げ落ちていって、 一番下までもみちゃんが滑り終えると、 きれいに並んだ雪だるまが。 これって誰が入ってるの！？ という単純な物語ながら、 そりが滑る音や動物が転げる音など、 うまく読めたら楽しんで聞いてくれそう！ ただ、ちょっと小さいのが難点だ〜。

おお、このこぶたちゃんたちは『ピヨピヨ』シリーズで 後ろのサブキャラだった子たちじゃないか！ おやすみの時間になりました。 ５匹のこぶたちゃんは、 パジャマに着替えてベッドに入ります。 一番はしっこのベッドのこぶたちゃんが、 「こんやはどんなゆめをみる？」と兄弟に話しかけると、 それぞれ、あれや、これや、いろんなゆめの答えが。 「いいねぇ！　でも、こういうのはどう？」 これ、ゆめのページは文章なしなのよ。 見開きの画面いっぱいに、 ファンタジックな世界やら、冒険談の世界、 夢のような世界や、 現実にありそうな世界が描かれています。 そして、兄弟が最後に見た夢は…？

見た目がイカツイもので、 せっかくおいしいパンを焼いても お客さんが寄ってこないゴリラさんのお店。 ある日、自分の替わりに人形で接客してみると、 うさぎのこどもたちが買いにきてくれました。 けれど、いばりんぼうのキツネくんが横はいりをして…。 人（ゴリラだけど）を見かけで判断するな、 という基本のメッセージの他に、 私は「創意工夫をしろ」というのも感じましたね。 ゴリラさん、 まず自分の見た目のせいでお客がこないっていう 冷静な分析をして、 どうすればいいのかと一所懸命考えるわけですよ。 ここ、ここがポイント！ 誰だって、なんでもかんでも 自分の思いどおりになるとは限らないわけで。 そこで、ちゃんと自分の頭を使って考えるっていうのは、 すごく大切なことだと思う。 まあ、そんなムズカシ〜こと考えなくても、 気軽に手を取ってみてください。 ちなみに、ゴリラさんが優しいことがわかって お店は繁盛するのですが、 途中でいじわるな役回りをするキツネくんも、 裏見返しでこっそり再登場。 絵本って、ほんとに最後のページまであなどれないですねぇ。

福音館書店が、 月刊絵本『こどものとも』50周年を記念して発刊した、 企画絵本。 ちゃんと封筒が貼り付けてあって、 中に「こどものとも」でおなじみの キャラクターたちからのお手紙が入ってるんです！ 大人は懐かしさに浸れるし、 子どもは素直に「お手紙」を楽しめるし、 なかなかいいですね。 たった一枚の手紙にも、 各キャラクター（作者）の個性が出てます。 私は「ぐりとぐら」や「だるまちゃん」からの お手紙が嬉しい世代（笑） とってもおもしろかったのは「おおかみ」からの手紙。 なんじゃ、こりゃ！と思って、大笑いしてしまいました。 最終ページには「こどものともひろば」っていう 大きな絵が畳み込まれていて、 広げると他にもたくさんのキャラたちが描かれています。 おてがみを配達してくれるのは、ホネホネさんです！ ★こんな人から　おてがみが！ ぐりとぐら　あさえ　だるまちゃん やまんばのむすめ・まゆ ばばばあちゃん　きつねのきっこ おおかみ　たろう エンソくん　やなぎむらのむしたち

こんもりくんは、うまれたときから髪をのばしっぱなし。 大きくなった髪が大好き！ 小鳥はとまるし、お菓子をしまっておけるし、 花だってさせるんだもの。 でも、お父さんとお母さんは「髪を切りなさ〜い」って 追いかけてくるんだ。 逃げてる途中で転んだこんもりくん、 なんと自分の髪の中にもぐりこんじゃった！ 髪の中にはねずみたちが住んでいて 「ネスミーランドのおうさまになって」といわれます。 ねずみたちと楽しく遊ぶこんもりくん。 たくさん遊んでご飯も食べ、寝ようとしたところ…。 すごいインナースペースやな（笑）