もみじ まいごのどんぐり

うわ…泣きつぼ刺激。 別にそんなに悲しいおはなしじゃないし、 ハッピーエンドなのに。 後半にいけばいくほど、 なんか鼻の奥がツンときてしまいましたよ。 泣きつぼは個人で違うのでむずかしいところですが、 読み終わったあと微笑んでしまう絵本でした。 元気な男の子コウくんが集めた、たくさんのどんぐり。 「ケーキ」はその中のひとつでした。 (どうしてケーキなんて名前がついたかは、 最初のページで明かされます) コウくんとケーキは晴れの日も、雨の日も、 いつもいっしょ。 緑のはらっぱで、どんなに遠くに飛ばされても、 ちゃんと見つけてくれます。 だってケーキには、ある目印がありますからね。 でも、秋が来て、緑のはらっぱじゃなく、 紅葉にそまった森に遊びに来た時…。 大胆に省略した絵と、かっちり描き込んだ絵、 明るい鮮やかな色のページと、 心象風景のような燃える赤一色のページ、 そんな構成もとても好きです。

まいごのどんぐり
★作者 松成真理子
★作画者 松成真理子
★出版社 童心社
★データ 2002年9月刊
★ISBN 4-494-00900-8
★キーワード 秋、どんぐり
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魔女からの手紙

ヤヤが納戸でみつけたのは、 ひいおばあちゃんのカスレさん宛の手紙の束。 小さな友達からのお誘いの手紙や、 落ち込んだ時に励ましてもらった手紙、 もうすぐ子供が産まれるって時に届いた手紙…などなど。 ふしぎなのは、どれも少し変わった内容で、 切手も消印も見たことがないものばかり。 ひいおばあちゃんって一体どんな人だったのかしら? すてきなラインナップでお届けする企画絵本。 いろいろな絵本作家さんが「カスレさんに」書いた手紙。 ページをめくるたびに違った 絵やメッセージがあらわれます。 『こんにちは おてがみです』と同じような趣向かな。 手紙を送ってくれた人は次の通り。

★こんな人が おてがみを 荒井良二 ディック=ブルーナ いとうひろし 大島妙子 鴨沢祐仁 和田誠 市川里美 五味太郎 黒井健 児島なおみ スズキコージ 橋本淳子 国井節 長新太 高林麻里 宇野亜喜良 西巻茅子 杉浦範茂 スーザン=バーレイ 太田大八

魔女からの手紙
★作者 角野栄子
★出版社 ポプラ社
★データ 1997年11月刊
★ISBN 4-591-05489-6
★キーワード 魔女、手紙
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