ハロウィーンの魔法

	★作者	ルーマ＝ゴッデン
	★訳者	渡辺南都子
	★出版社	偕成社
	★さし絵	堀川理万子
	★データ	1997年10月刊
	★ISBN	4-03-631160-3
	★分類番号	933（英米文学：イギリス）
	Amazon.co.jpで詳細を確認する

スコットランドに住むラッセル家の姉妹は、ずっと欲しがっていたポニーを一頭ずつ手に入れた。ところが、妹のセリーナが選んだのは、飼い主の言うことを全然聞かないハギスという名のポニー。家族のからかいにもめげず、セリーナは何とかハギスを認めてもらおうとするのだけど、うまくいかない。ある日、いつもの散歩からの帰り道、家に続く道をそれて、村はずれに住む偏屈な老人の畑に踏み入ってしまった。それからというものの、セリーナはこの頑固者のマックじいさんと交流を始める。最初はハギスのせいでいやいや行ってたのが、ある事故をきっかけに人手が必要になり、セリーナがその役を引き受けたことで、どんどん親しくなっていく。さて、その頃、村では新しい公園を作る計画が持ち上がるのだが、予定地の権利を持っているマックじいさんが「うん」と言わないものだから、セリーナへの風当たりも強くなってくる。大人同士の波風に子供は敏感なんだよね。そして、楽しいハロウィーンの夜ですら、セリーナはひとりぼっちのマックじいさんが気になって仕方がない。さあ、このあと、どんな魔法がこの村にかけられるのかな？ちなみにセリーナの友達で、やっぱり仲間はずれにされているティムも、途中からふたりの交流に関わってきます。ちょっとだけはみだし者の三人は、お互いの良いところを見つけ合って、すてきな関係を築いていくのでした。余談ですが、ハロウィーンのランタン、この村では「かぼちゃ」じゃなくて「かぶ」使ってんのね。ところ変われば品変わる…だわ。