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★作者 | 東川篤哉 |
| ★出版社 | 光文社 | |
| ★装幀 | カバーデザイン：多田和博 | |
| ★データ | 2005年9月刊 カッパノベルス | |
| ★ISBN | 4-334-07620-3 | |
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『館島』に続き、 またまただまされてしまいました〜。でも、スッキリ〜。 人里離れた場所に建つ山荘がふたつ。折から激しくなる雪。 人殺しの動機を持つ者が複数名。探偵役が数組。 そして、このタイトル。 古今東西さまざまな「交換殺人」ネタがあるけど、 今度はどんなやり口でくるかな…とドキドキ。 しょっぱな、私立探偵の鵜飼が浮気調査のために山荘に呼ばれ、 その弟子・流平がまったく別件で別の山荘に呼ばれるという展開。 なのに「地図」や「見取り図」がついてない。 これはきっと、実はふたつの山荘が案外近いのだ！ なーんてのは、結構本文中でにおわせてあるから、ネタバレにもなんないと思う。 あながち間違いでもないんだけど、実はそういう思考回路になること自体、 すでに作者の罠にはまっちゃってたんですね…。 久しぶりに謎解きの時、何回も前のページに戻って 「うわっ、ここでだまされとる！」「ここにひっかけがあるやん！」 と反省したのでした。 ただ、この作品もキャラクターがおふざけ気味なのが、難点と言えば難点。 真面目に話を進めろよ、と言いたくなった箇所がちらほら。 どうも、この作者さんの持ち味のようですが。 それも心理的にだまされる要素なのかな？