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★作者 | ピーター＝ラヴゼイ | ★訳者 | 三好一美 |
| ★出版社 | 早川書房 | |
| ★装幀 | カバーイラスト：つくし | |
| ★データ | 2004年10月刊 ハヤカワミステリ文庫 | |
| ★ISBN | 4-15-074721-0 | |
| ★分類番号 | 933 | |
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いや〜、長い道のりでした。 この一冊を読むためにはじめた壮大な遠回り、ここに完結。 まずは元ネタになっている『ボートの三人男』を読み、 その絡みで知ったＳＦ『犬は勘定に入れません』を読み、 満を持してミステリに戻ってまいりました。 結論。 元ネタを知らなくても楽しめるけれど、 元ネタも派生ＳＦもおもしろかったので、得をしたわい。 ヴィクトリア朝のロンドンで川下りを楽しむ三人の男を書いた ベストセラー小説のおかげで、テムズ河はボート遊びラッシュ。 今も昔も「ごっこ遊び」が好きな人種はいるものです。 ところが、そんなテムズ河から死体が上がったから、さあ大変。 もしや犯人？と目される三人組の目撃者であるハリエットは、 警視庁の刑事たちと彼らを捜すはめに。 本の通りに行動している彼らと同じように、河を下って後を追うのだ…。 のんきやな〜（笑） でも、英国ミステリらしい…というかヴィクトリア朝らしい、 洒落た会話や人間関係のまどろっこしさが意外に楽しかったです。